
最後の1件を届けて、アプリをオフにした瞬間。張っていた気持ちがゆるんで、急に体が重くなる。長く配達を続けた日に、そんな感覚になったことがある方は多いと思います。ところが、そこから先にはまだ「帰り道」が残っています。今回は新宿駅前のレンタルバイク専門ウバレンが、長時間の配達のあとの眠気と、帰り道の運転で気をつけたいことを、国家公安委員会の「交通の方法に関する教則」(以下、交通の教則)と道路交通法をもとに整理します。
帰り道は、配達より気がゆるむ
配達中は、次のお店、次のお届け先と、やることが途切れません。地図を見て、時間を気にして、道を選んで、と頭を使い続けているあいだは、疲れに気づきにくいものです。ところが仕事を終えて帰るだけになると、急ぐ理由も、確かめることも減ります。走り慣れた道を、同じ速さで、ただ帰る。帰り道も、眠気が出やすい時間です。
交通の教則も、夜間の走行について、幹線道路などで長時間単調な運転を続けると眠くなると書いています。配達を終えたあとの幹線道路は、まさにこの状態になりやすい場面です。
交通の教則が書いていること
交通の教則は、国家公安委員会が作成・公表している、交通ルールと安全な運転の心得をまとめたものです。その中の「自動車や一般原動機付自転車を運転する前の心得」に、眠気についてはっきりした書き方があります。
▶ 交通の教則「運転計画を立てること」の要点
・長時間にわたって運転するときは、2時間に1回は休息をとる
・眠気を感じたら、速やかに休息をとり、眠気を覚ましてから運転する
同じ項目には、運転コース・所要時間・休息場所・駐車場所などを、あらかじめ計画しておくことも書かれています。眠くなってから止まる場所を探すのではなく、止まる場所を先に決めておく、という考え方です。
夜間の走行の項でも、少しでも眠くなったら、安全な場所に止めて休息をとるようにと書かれています。「少しでも」というところが大事です。まだ大丈夫、と思えるうちに止まることが前提になっています。
疲れると、止まるまでの距離も延びる
教則は、停止距離の説明の中で、運転者が疲れているときは危険を認知して判断するまでに時間がかかるので、空走距離(ブレーキが効き始めるまでに進む距離)が長くなるとも書いています。長い時間走って疲れがたまっているときは、危ないものに気づいてから止まるまでの距離が、自分の感覚より長くなっていると考えておきましょう。前の車との間は、普段より広めにとってください。
飲んだ薬にも気をつける
教則の「体調を整えること」の項では、疲れているときや病気のときは運転を控えるか体の調子を整えてから運転すること、睡眠作用のある風邪薬や頭痛薬などを飲んだときは運転をしないこと、過労のときは運転してはいけないことが書かれています。薬は飲む前に注意書きを確かめ、眠気の出る薬を飲んだときは、配達も帰り道も運転しないでください。
法律では、どう決まっているか
道路交通法第六十六条(過労運転等の禁止)は、次のように定めています。
▶ 道路交通法 第六十六条
「何人も、前条第一項に規定する場合のほか、過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。」
主語は「何人も」で、雇われているかどうかは関係ありません。罰則の定めもあります。ここで問われているのは走った時間の長さではなく、正常な運転ができないおそれがある状態かどうかです。何時間走ったら違反、という線は引かれていないので、自分の状態を自分で判断するしかありません。この条文と休憩の取り方は、配達の休憩と食事の取り方|過労運転の線引きと暑さ指数の目安でくわしく整理しています。
帰り道を安全にする段取り
教則の考え方を、配達の終わり方に当てはめると、次のような段取りになります。
・最後の1件の前に、帰りの道と休める場所を決めておく:原付を受け入れている駐輪場や二輪の駐車場など、帰り道の途中で止めてよい場所を先に頭に入れておきます。
・アプリをオフにしたら、すぐに走り出さない:いったん止まったまま、眠気や体の重さがないかを確かめます。
・眠気を感じたら、安全な場所に止めて休む:歩道や交差点の近くなど、止めてはいけない場所は避けます。
・夜は見られる側の準備も:教則の二輪車の項では、夜間は反射性の衣服か、反射材の付いたヘルメットを身につけるようすすめています。
原付を止めてよい場所・いけない場所は配達の待機場所|原付の停め方と駐車のルールにまとめています。暗くなる時間帯の見え方については日没が早くなる季節の配達もあわせてご覧ください。
返却の時間に追われないこと
レンタルの車両で配達している場合、返却の時間に間に合わせようとして、眠いまま走ってしまうことがあるかもしれません。ウバレンの注意事項では、無断でレンタルの時間を延長して事故を起こしたり、バイクを破損したりした場合は、補償の適用を受けられないとされています。また、貸渡約款では、当店の承諾を受けずに借受期間を過ぎて返却したときは、超過料金の倍額の違約料がかかると定めています。返却に遅れそうなときは、無断で延長せず、まずLINEで当店にご相談ください。
万一、事故が起きたときは、事故の大小にかかわらず直ちに運転を中止し、けが人がいれば救護し(必要なら119番)、車両を安全な場所に移し、相手がいれば住所・氏名・電話番号を確かめたうえで、警察への届け出と当店への連絡が必要です(これを怠ると保険・補償の適用を受けられません)。当店の車両の任意保険に搭乗者傷害の補償は付いておらず、ご自身のけがは補償の対象外です。補償があっても、対物の免責額やノンオペレーションチャージなどのご負担があり、車両・盗難の補償は別途です(金額は料金表のとおりです)。事故が起きた時点でレンタル契約は終了し、原則として残りの期間のレンタル料金は返金されません(お客様にも当店にも責任のない事由による場合などの扱いは、貸渡約款第27条をご確認ください)。事故のあとの流れは配達中の事故対応と保険請求の流れで確認できます。眠気があるときに走らないことは、自分の体を守る大切な備えです。
最後の1件の前に決めておく
眠気は、気合いで消えるものではありません。だからこそ、配達の終わり方を先に決めておくことが大切です。最後の1件を受ける前に、帰りの道と止まれる場所を決める。アプリを切ったら、少し止まって自分の状態を確かめる。眠気を感じたら、帰るのを急がず休む。帰り道まで含めて配達の段取りを組んでおくと、次の日もまた同じように走り出せます。
新宿でデリバリー用の原付を借りるなら
ウバレンは、JR新宿駅東南口から徒歩30秒のデリバリー配達専門レンタル原付バイク店です。全車にスマホホルダーとリアキャリアを備え、任意保険付きで、消耗品は当社負担です(長期レンタルでは、交換は当社指定の工場で行います)。初期費用の後払いにも対応しています(審査があり、当店の判断で初期費用が必要になる場合があります)。
料金は50ccが月29,000円(税込)から、125ccが月30,000円(税込)から、屋根付きのジャイロキャノピー50cc(ミニカー仕様)が月38,000円(税込)です。125cc(原付二種)は小型限定普通二輪免許(AT限定可)以上、ジャイロキャノピー(ミニカー仕様)は普通自動車免許(AT限定可)以上が必要で、どちらも原付免許では運転できません。別途、初回手続時に事務手数料3,300円をいただきます。車種のラインアップはお取扱い車両のページを、月額や補償の詳細は料金表のページをご覧ください。
完全予約制です。空き状況の確認・お見積りはLINEから、ご予約はLINEまたは予約フォームからお願いします。お問い合わせはLINEのみで承っており、お電話でのお問い合わせは受け付けておりません。ご理解のほどお願いいたします。
※本記事の出典は、国家公安委員会「交通の方法に関する教則」(出典:警察庁ウェブサイト。同サイト掲載の2024年11月13日改正時点の本文で確認)、e-Gov法令検索の「道路交通法」、当店の注意事項①(貸渡約款)・注意事項②・よくあるご質問です(いずれも2026年10月20日確認)。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。体調に不安があるときは、無理に運転せず、必要に応じて医療機関にご相談ください。