日没が早くなる季節の配達|薄暮時間帯の視認性と時間の組み立て

新宿駅前レンタルバイク原付デリバリー専門ウバレン

 

お盆を過ぎると、日の入りは少しずつ早くなります。夏の感覚のまま走っていると、ディナーピークに入る前にはもう薄暗い、という日が9月・10月と続きます。配達で困るのは、暗くなること自体よりも「見えにくくなる時間」と「注文が増える時間」が重なることです。

この記事では、暗くなるのが早い季節に配達で気をつけたいことを、警察庁が公表している情報と法令をもとに整理します。防寒の話ではなく、見る・見られるための備えと、時間帯の組み立てに絞ってお伝えします。

危ないのは「日の入り前後1時間」

警察庁のウェブサイト「薄暮時間帯における交通事故防止」では、薄暮時間帯を「日の入り時刻の前後1時間をいいます(日の入り時刻は、月日や都道府県により異なります。)」と定義しています。そのうえで、この時間帯について次のように説明しています。

「薄暮時間帯は、例年、交通死亡事故が多く発生しています。この時間帯は、周囲の視界が徐々に悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなるためです。」

同ページによれば、令和3年から令和7年の5年間における薄暮時間帯の交通死亡事故の発生状況を分析した結果、日の入り時刻と重なる17時台から19時台に多く発生していること、薄暮時間帯には自動車と歩行者が衝突する事故が最も多く、事故類型別では横断中が約8割を占めること、横断場所の内訳では横断歩道以外での発生が約7割であることなどが明らかになったとされています。

配達の目線に置き換えると、17時台から19時台は、ちょうどディナーピークの立ち上がりです。鳴り始めた通知に気を取られやすい時間と、見えにくくなり始める時間が重なっている、ということになります。

▶ 警戒するのは「横断歩道の外」

同ページは、横断歩道以外での横断における歩行者の約7割に法令違反があったことも挙げています。裏を返すと、歩行者は横断歩道のない場所から出てくる前提で走ったほうが安全だということです。停まっている車の陰、路上駐車の切れ目、コンビニの前——このあたりで速度を落としておくと、飛び出しに反応できる幅が生まれます。

ライトは「日没から」ではなく「暗くなる前から」

法律上、灯火をつける義務がまずかかるのは夜間です。道路交通法第52条第1項は、車両等は「夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下略)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。」と定めています。原動機付自転車についてつける灯火は、道路交通法施行令第18条第1項第2号で「前照灯及び尾灯」とされています。

あわせて同項の後段は「政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。」としています。その「政令で定める場合」は道路交通法施行令第19条で、トンネルの中や濃霧などで視界が50メートル以下になるような暗い場所を通行するときなどと定められています(高速自動車国道・自動車専用道路は200メートル)。昼でも点灯が必要な場面があるということです。アンダーパスや高架下は、都内の配達でも日常的に通ります。

ここで押さえておきたいのは、義務の開始は日没だが、見えにくくなるのはその前からだという点です。警察庁の同ページは、前照灯についてこう書いています。

「運転者の中には、周囲が見えづらくなっても前照灯を点灯せず、前方が見えなくなってはじめて点灯するケースが見られます。しかし、その段階では、他の車や歩行者が自分の車の存在を認識するのが遅れたり、気付かずに行動するなどして、交通事故につながるおそれがあります。」

そのうえで、薄暗くなる前から前照灯を意識的に使用する「前照灯の早め点灯」を行い、自分の存在を周囲に知らせるよう呼びかけています。あわせて「速度を落として、周囲の交通の状況に一層注意して慎重な運転を心掛けましょう」とも書かれています。

▶ 配達での実際

近年の原付は、エンジンをかけると前照灯が点灯する仕様のものがほとんどです。それでも確認しておきたいのは、尾灯とブレーキランプが生きているかです。後ろからの被視認性は、こちらから見て気づけません。走り出す前に、後ろに回って一度見るだけで済みます。ウバレンの車両は消耗品を当社負担で交換していますが、球切れに気づくのはお客さま側のほうが早いので、気づいた時点でLINEでご連絡ください。

▶ 「見る」側の準備も要る

薄暮でつまずくのは、見られる側だけではありません。シールドや眼鏡の細かい傷・汚れは、昼はほとんど気にならないのに、西日や対向車のライトが入った瞬間に一気に乱反射します。走り出す前に一度拭いておく、スモークシールドは日が落ちる時間帯に持ち越さずクリアに替える、ミラーの汚れも落としておく——手間の割に効き目が大きい部分です。ヘルメットとシールドの選び方は配達ヘルメットの選び方にまとめています。西日が正面に入る交差点では、無理に出ずに一拍待つほうが結局早く着きます。

「見られる」ための装備を足す

警察庁は歩行者・自転車利用者に向けて、「明るい目立つ色の衣服を着用したり、靴、衣服、カバン、つえなどに反射材・ライトをつけたりして、運転者から見やすいようにしましょう」と案内しています。これはそのまま、配達中の自分にも当てはまります。原付は車体が小さく、夜は距離や速度が読まれにくい側です。

足しやすいものから挙げると、次のとおりです。

1. 配達バッグの背面に反射材——後続車からいちばん見える面です。バッグ選びは配達バッグの選び方にまとめています
2. 上着やヘルメットの側面に反射——交差点で横から見られる面が弱くなりがちです。ヘルメットは配達ヘルメットの選び方もあわせてどうぞ
3. 黒一色の服装を避ける——暗い色は、街灯の下でも輪郭が沈みます

逆に、車体そのものへの後付けは注意が必要です。灯火類の増設や色の変更は保安基準に関わり、レンタル車両では加工そのものができません。何が可能で何が違反になるかは原付のカスタム・装備の注意点で扱っていますので、そちらをご確認ください。反射材は自分の身につけるものから足すのが手堅い進め方です。

時間帯の組み立てを前倒しする

季節が進むと、同じ「17時から稼働」でも中身が変わります。夏はまだ明るい時間に走り出せていたのが、秋以降は最初から薄暮です。組み立てを少し前へずらすと、体感がかなり変わります。

▶ 早めに出て、早めに切り上げる

大事なのは、ピークを削るのではなく稼働そのものを前へずらすという発想です。終わりだけ早めるとディナーピークを削ることになり、収入が落ちます。ランチ後の落ち着いた時間から入って総稼働時間は変えない、という組み立てなら、明るいうちに体と道を慣らしたうえでピークに入れます。暗くなってからの1件目でいきなり急ぐこともなくなり、終わりも自然に前倒しできます。

▶ 暗い時間は「知っている道」に寄せる

初めて入る細い道や、街灯の少ない住宅街は、明るいうちに通っておくのが理想です。暗くなってからは、走り慣れたエリアで件数を積むほうが結果的に安定します。エリアごとの土地勘は、池袋エリア配達ガイドのような記事も参考にしてみてください。

▶ 受け渡しの時間も伸びる

暗くなると、建物の入口や部屋番号の表示が見つけにくくなります。マンションのエントランスで手間取ると、そのぶん次の案件が遅れます。到着前に住所と目印を確認しておく、スマホのライトをすぐ出せるようにしておく——このあたりは装備というより段取りの話です。

季節の変わり目に車両を見直す

暗い時間の配達が増える時期は、車両の状態が結果に直結します。灯火類、ブレーキ、タイヤの空気圧——どれも明るいうちには見過ごしやすい部分です。基本の点検は原付バイクメンテナンス基礎にまとめています。

ウバレンは、新宿駅東南口から徒歩30秒のデリバリー専門レンタル原付店です。任意保険付きの車両をご用意し、消耗品は当社負担、初期費用の後払いにも対応しています。車両のラインナップは車両ページ、月額は料金表をご覧ください。完全予約制ですので、ご来店前にご予約をお願いします。お問い合わせはLINEのみで承っています(電話でのお問い合わせは承っておりません)。

※本記事の交通事故・安全対策に関する記述は、警察庁ウェブサイト「薄暮時間帯における交通事故防止」に掲載されている内容(2026年8月18日確認)に基づいており、本記事ではその内容を要約・編集して紹介しています。灯火に関する条文は道路交通法第52条、道路交通法施行令第18条および第19条によります。

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