
新宿から北へ、そして東へ少し走ると、性格のまったく違う3つの街が並んでいます。学生と飲み屋で埋まる高田馬場、キャンパスが密集する早稲田、石畳と路地の神楽坂。どれも注文は多いのに、原付で走るとなると事情がかなり違います。とくに神楽坂は時間帯によって一方通行の向きが変わるという規制がかかっている街です。新宿駅前のレンタルバイク専門ウバレンが、このエリアの動線を配達員目線で整理します。
3つの街の位置関係をつかむ
まず地理から。高田馬場は新宿からJR山手線で2駅、北へ向かった位置にあります。そこから東西線で東に進むと早稲田、さらに進んで神楽坂・飯田橋という並びです。新宿を拠点にする配達員から見れば、明治通りや小滝橋通りを北上して高田馬場、早稲田通りを東へ流して早稲田・神楽坂という一本の動線でつながっています。
原付なら新宿から高田馬場まで10分前後、神楽坂まででも20分前後が目安です(信号と時間帯で前後します)。都心の高単価エリアほど混み合っていないぶん、行けば拾えるという感覚を持ちやすい距離感です。
高田馬場|乗車人員は都内でも屈指、しかも学生の街
高田馬場の需要の厚さは数字にも出ています。JR東日本が公表している「各駅の乗車人員 2024年度」によると、高田馬場駅は1日平均179,666人(定期外76,972人+定期102,693人)で、JR東日本の駅のなかで12位。ちなみに新宿駅は1位の666,809人です。なお、この数値は乗車人員のみで降車の人員は含まれていませんし、JR分だけの数字です。高田馬場には西武新宿線と東京メトロ東西線も乗り入れているので、実際に街を行き交う人の数はこれよりかなり多くなります。
▶ 昼と夜で客層が入れ替わる
早稲田通り沿いとさかえ通り周辺には、学生向けの価格帯の飲食店がぎっしり並んでいます。ラーメン、定食、丼もの、韓国料理。単価は都心の高級店ほどではありませんが、1件あたりの調理時間が短く、回転が速いのが原付との相性のよさにつながります。昼は学生とオフィス、夜は飲み会帰りとひとり暮らしの部屋着需要、という切り替わり方をします。
▶ 集合住宅が多く、配達先が縦に積み上がる
学生向けのワンルームやアパートが密集しているため、狭い範囲に配達先が集中します。移動距離が短く済む一方で、部屋番号と入り口が分かりにくい古い建物も多いので、到着してから玄関を探して数分溶ける、というロスが起きやすいエリアでもあります。ピンの位置だけでなく、建物名と階数を出発前に確認しておくと変わります。
早稲田|キャンパスの集中と、休みの日の落差
早稲田大学は、早稲田・戸山・西早稲田・喜久井町といったキャンパスがこのエリアに集まっています(早稲田大学「交通アクセス」)。同ページが公表している大学の所在地は新宿区戸塚町1-104です。つまり半径1キロほどの範囲に、通学する人が毎日大量に流れ込む構造になっています。
配達員にとって重要なのは、この需要が大学のカレンダーに強く連動することです。授業期間中の平日昼と、長期休暇中の平日昼では、同じ場所でも鳴り方が変わります。逆に言えば、住宅需要も一定量あるため夜は落ちにくい。昼を早稲田、夜を高田馬場、という時間帯での使い分けが素直です。
▶ 一方通行と細道が多い
早稲田から神楽坂にかけては、道幅の狭い一方通行が入り組んでいます。地図アプリの案内どおりに走ろうとして、進入できずに大回りになることがあります。原付は小回りが利くぶん助かる場面が多いのですが、「行けそうだから」と歩行者の多い細道に突っ込まないのが結局は速いです。
神楽坂|時間帯で一方通行の向きが変わる
ここがこのエリア最大の注意点です。警視庁牛込警察署は「神楽坂通りの交通規制」として、次のように案内しています。
▶ 月曜から土曜
- 午前0時から正午まで…矢来第二交差点から神楽坂下交差点方向(=坂を下る向き)
- 正午から午前0時まで…神楽坂下交差点から矢来第二交差点方向(=坂を上る向き)
- ただし正午から午後1時は、神楽坂下交差点から神楽坂上交差点まで歩行者専用道路(自転車を除きます)
▶ 日曜・休日
- 午前0時から正午まで…矢来第二交差点から神楽坂下交差点方向
- 正午から午後7時まで…神楽坂下交差点から神楽坂上交差点方向、および神楽坂上交差点から赤城神社前交差点は歩行者専用道路(自転車を除きます)
- 午後7時から午前0時…神楽坂下交差点から神楽坂上交差点方向/赤城神社前交差点から矢来第二交差点方向
配達員にとって決定的なのは、平日の正午から午後1時、つまりランチピークのど真ん中に神楽坂通りが歩行者専用になることです。しかも「自転車を除きます」という書き方なので、自転車は通れても原付は通れません。自転車から原付に乗り換えた人が、これまでどおりの感覚で走って戸惑うのはこの区間です。
日曜・休日はさらに範囲と時間が広がり、正午から午後7時まで歩行者専用の区間が続きます。日曜・休日の昼に神楽坂の店をピックする案件を受けたら、神楽坂通りは通らない前提で経路を組むのが正解です。大久保通りや外堀通りといった外周から回り込み、店の近くで停めて徒歩でピックする。この段取りを最初から想定しておくと、慌てずに済みます。
ここで間違えやすいのが土曜日です。警視庁の区分は「月曜から土曜」と「日曜・休日」なので、土曜は日曜側ではなく月〜土のルールが適用されます。つまり歩行者専用になるのは正午から午後1時までで、午後1時を過ぎれば坂を上る向きに通行できます。土曜の午後を丸ごと避ける必要はありません。
もうひとつ、深夜に走る人が押さえておきたいのが午前0時の切り替わりです。月〜土は午前0時をまたいだ瞬間に、それまでの「神楽坂下から矢来第二へ(坂を上る)」が「矢来第二から神楽坂下へ(坂を下る)」に反転します。日付が変わる前後で同じ道を往復しようとすると、帰りは通れません。
※ 交通規制の内容は変更されることがあります。実際に走る際は現地の標識と、警視庁牛込警察署の案内で最新の情報をご確認ください。
原付での動線設計
3つの街の性格を踏まえると、立ち回りはこう組めます。
▶ 平日ランチ(11時〜14時台)
高田馬場か早稲田を軸にします。神楽坂は正午台に通行止めの区間が出るので、この時間帯は無理に狙わないほうが読みやすくなります。学生向けの店は提供が速いので、待ち時間が短く件数を積みやすい時間帯です。
▶ 平日ディナー(18時〜21時台)
神楽坂が動き出す時間です。午後は坂を上る向きの一方通行になっているので、神楽坂下から入って上に抜ける流れが自然。飯田橋方面のオフィス需要と、住宅需要が重なります。
▶ 深夜
高田馬場が強い時間帯です。終電後まで店が開いており、飲みの締めや部屋飲みの追加注文が出ます。ただし人通りと自転車が多いので、速度は控えめに。
このエリアで気をつけたいこと
▶ 停める場所を先に決める
高田馬場のさかえ通り周辺も、神楽坂の路地も、原付を路上に置きっぱなしにできる場所ではありません。ピック前に停める場所を決めておかないと、探しているあいだに調理が終わって店の前で待たされます。駐車の考え方はデリバリー配達の待機場所|原付の停め方と駐車のルールにまとめました。
▶ 学生街は自転車と歩行者が多い
高田馬場も早稲田も、車道の左端を自転車が走っています。すり抜けの判断は慎重に。交通違反のリスクは原付配達の交通違反リスクと守るべき道交法ポイントで整理しています。
▶ 坂と石畳
神楽坂はその名のとおり坂で、路地には石畳の区間もあります。雨の日はタイヤのグリップが落ちるので、空気圧と溝の管理はいつも以上に効いてきます(原付のタイヤ点検と空気圧管理)。
新宿を拠点にすれば、この3つの街はすべて生活圏の延長です。都心の激戦区で消耗するより、こちらのほうが体感の効率がいい、という配達員も少なくありません。
新宿でデリバリー用の原付を借りるなら
ウバレンは新宿駅東南口から徒歩30秒、デリバリー配達専門のレンタル原付バイク店です。高田馬場・早稲田・神楽坂はいずれも原付で無理なく通える距離。任意保険付き・消耗品当社負担・初期費用の後払いにも対応しています。50ccは月29,000円〜、125ccは月30,000円〜、ジャイロキャノピー50cc(ミニカー仕様)は月38,000円(いずれも税込)です。車種はお取扱い車両のページをご覧ください。
空き状況のご確認もお申し込みも、お問い合わせはLINEのみで承っています(お電話でのお問い合わせは受け付けておりません)。完全予約制です。