配達スマホの電池切れ対策|モバイルバッテリーと熱・振動

新宿駅前レンタルバイク原付デリバリー専門ウバレン

 

配達中にとくに困るトラブルのひとつが、スマホのバッテリー切れです。地図もアプリも受け取り先の連絡手段もすべて1台に乗っているので、電源が切れた瞬間に仕事が止まります。しかも電池は、使い方だけでなく気温と振動にも左右されます。今回は新宿駅前のレンタルバイク専門ウバレンが、配達で使うスマホの電池切れ対策を、モバイルバッテリーの選び方と原付に固定するときの注意点までまとめて整理します。

配達スマホは、使っていなくても消耗している

配達アプリを開いている間、スマホは位置情報を送り続け、画面をつけたまま地図を描き続けています。そこに通話、写真の送信、複数アプリの同時起動が重なると、消費のスピードは普段の使い方とは別物になります。ここまでは多くの配達員が実感しているところだと思います。

見落とされやすいのは、温度によってスマホが自分から動きを落とすという仕組みのほうです。ここを知らないと、電池残量は十分あるのに使えない、という状況の理由が分かりません。

高温になると、充電が止まり画面が消える

Appleの公式サポートページでは、iPhoneやiPadは周辺温度が0℃〜35℃の場所で使用するように設計されていると説明されています。保管に適した温度は-20℃〜45℃とされ、車内に置いたまま放置しないよう注意書きもあります。

そして本体の内部温度が通常の動作温度範囲を超えると、次のような変化が起きるとされています。

▶ 高温時に起きること(Apple公式の説明より)

  • 充電が遅くなる、または停止する
  • ディスプレイが暗くなる、または何も表示されなくなる
  • 無線が低電力状態になり、モバイル通信の電波が弱くなることがある
  • カメラのフラッシュなど一部のカメラ機能が一時的に無効になる
  • 一部のアプリで処理が遅くなる

さらに、ナビゲーションの使用中に「温度:iPhoneを冷やす必要があります」という警告が表示され、ディスプレイがオフになる場合があるとも書かれています。このときも音声による経路案内は続き、曲がり角に近づくとディスプレイが発光して合図するとされています。地図が真っ暗になっても、音は生きているということです。

同じページでは、避けるべき行為として直射日光下に長時間放置すること、そして暑い場所や直射日光下で特定の機能を長時間使い続けることが挙げられています。後者の例として示されているのは車内でのGPSトラッキングやナビゲーションの使用ですが、真夏の昼間にハンドルへ固定して走る配達は、直射日光と長時間のナビ使用が同時に起きやすい使い方です。充電しながらナビを使えば発熱する要因がもう1つ増えるので、暑い日ほど「充電しているのに減る」が起きやすくなります。

夏場の稼働そのものの組み立て方は夏のデリバリー配達を快適にする暑さ対策まとめにまとめてあります。体とスマホは、だいたい同じタイミングで音を上げます。

冬は逆に、残量があるのに電源が落ちる

同じページには、動作温度を下回る極端な低温下ではバッテリーの消耗が一時的に早くなったり、電源が切れたりすることがあるとも書かれています。温かい場所に戻せば駆動時間は通常に戻るとされていますが、走行中はそうもいきません。冬の朝いちばんに残量が急に落ちるのは、故障ではなくこの挙動である可能性があります。日が短い時期の走り方は日没が早くなる季節の配達で扱っています。

モバイルバッテリーは、容量より先に見るところがある

予備の電源を持つこと自体は、配達員にとってほぼ必須の装備です。ただ、選ぶときに容量の数字だけを見るのはもったいないところがあります。

丸形のPSEマークと、事業者名の表示があるか

モバイルバッテリーは、電気用品安全法の規制対象です。経済産業省のFAQでは、平成30年(2018年)2月1日以降、製造・輸入または販売の事業を行う者はPSEマーク表示の無いモバイルバッテリーを販売することはできないと説明されています。事業者の準備期間として平成31年(2019年)1月31日までの1年間が経過措置期間とされていました。経過措置が終わった平成31年2月以降に国内で正規に販売されているものには表示があるはずだ、という見方ができます。

表示は丸形のPSEマークと、製造または輸入を行う届出事業者名の2つがセットです。なお規制の対象になるのは、内蔵する単電池1個当たりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上のものと定められているため、マークが無いものがすべて違法品というわけではありません。それでも、売り場でまず確かめる材料としては分かりやすい目印になります。

事故がいちばん多いのがモバイルバッテリー、ピークは8月

製品評価技術基盤機構(NITE)が2026年7月15日に公表した注意喚起によると、2021年から2025年までの5年間に通知されたリチウムイオン電池搭載製品の事故は2,140件あり、製品別ではモバイルバッテリーの事故が最も多く発生しているとされています。件数は春から夏にかけて気温の上昇とともに増える傾向を示し、8月にピークを迎えると説明されています。

同じ資料では、事故を防ぐ観点として「賢く選ぶ」「丁寧に使う」「正しく捨てる、そして資源循環」の3点が挙げられ、丁寧に使うの具体例として高温となる場所では使用・保管しない強い衝撃や圧力を加えない異常を感じた場合は使用を中止することが示されています。

配達の現場に置き換えると、注意したいのは置き場所と扱いです。直射日光が当たる場所や熱がこもる場所に入れっぱなしにしない、転倒したり落としたりしたものをそのまま使い続けない、膨らみや発熱など普段と違う様子があれば使うのをやめる。この3つを守るだけでも、避けられるリスクは多くなります。配達中のトラブル全般への備えはデリバリー配達中のトラブル対処法にまとめてあります。

容量と出力の考え方

容量は、自分のスマホの電池を何回ぶん満たせるかで考えると分かりやすくなります。1日の稼働時間が長い人ほど余裕が要りますが、大容量のものは本体も重くなるので、実際には持ち歩ける重さと、必要な回数の折り合いで決めることになります。

もう1つ見ておきたいのが出力です。ナビを表示したまま充電すると、消費と供給が競り合って、つないでいるのに残量が増えないという状態になりがちです。出力の小さいものだと、この競り合いに負けやすくなります。ケーブルや接続の組み合わせでも変わるところなので、自分の手持ちで一度、稼働中に本当に増えるかを確かめておくと安心です。

原付に固定するときは、振動と電源の2つを押さえる

振動はカメラに効いてくる

Appleは、特定の周波数範囲で振幅が大きい振動をiPhoneが受け続けると、カメラシステムの性能が低下するおそれがあるという案内を公式に出しています。光学式手ぶれ補正やオートフォーカスの仕組みが振動の影響を受けるためで、高出力または大排気量のオートバイにiPhoneを取り付けることは推奨されないと明記されています。

配達員として気にしたいのは、その先の一文です。同じページでは、原動機付自転車やスクーターなど低排気量のバイクでは振動の振幅は比較的小さくなる場合があるとしつつ、それでも本体や手ぶれ補正・オートフォーカスの損傷リスクを軽減するため、防振マウントやジンバルの使用をすすめる、さらに長期にわたる常用は控えた方がよいと書かれています。

週に何度も、1日に何時間も同じ場所へ固定する配達の使い方は、まさに常用にあたります。仕事用と私物を分ける、休憩中や不要な区間は外しておく、といった判断の材料になる話です。ホルダー自体の選び方はバイク配達のスマホホルダー選びで扱っているので、あわせて読んでみてください。

レンタル車両から電源を取り出す加工はできない

車体から電源を取り、走りながら充電できるようにする方法は自前の車両ではよく行われますが、レンタル車両では話が別です。ウバレンの貸渡約款では、第16条(禁止行為)にレンタルバイクを改造若しくは改装する等その原状を変更することが挙げられています。配線を加工するような取り付けは、この禁止行為に触れる可能性があります。

ウバレンの車両は全車にスマホホルダーとリアキャリアを備えています。そのうえで、走行中の充電までを前提に装備をそろえるつもりなら、その車両で電源まわりがどこまで使えるのかを契約前にLINEで確認しておくと確実です。自分で持つモバイルバッテリーを基本に組み立てておけば、どの車体に当たっても困りません。後付け装備全般の線引きは原付のカスタム・装備|配達で違反になる後付けと積載制限で詳しく扱っています。

走りながら触らない

残量が減ってくると、つい信号待ちの手前で画面を触りたくなります。ただ、走行中にスマホを手に持って操作したり画面を注視したりする行為は道路交通法で禁じられています。充電の差し直しも設定の変更も、安全な場所に停めてからにしてください。違反の種類と考え方は原付配達の交通違反リスクと守るべき道交法ポイントにまとめています。

電池切れを起こさない1日の組み立て

ここまでの内容を、稼働の流れに沿って並べ直すと次のようになります。

▶ 出発前

本体を満充電にし、モバイルバッテリーも前夜のうちに充電しておきます。ケーブルは断線しやすい消耗品なので、予備を1本入れておくと安心です。

▶ 稼働中

画面の明るさを必要な範囲に抑え、使っていないアプリは閉じておきます。暑い日は、待機している間だけでもホルダーから外して日陰に移すと、温度による速度低下を避けやすくなります。待機場所そのものの選び方はデリバリー配達の待機場所|原付の停め方と駐車のルールを参考にしてください。

▶ 休憩中

食事や休憩の時間は、そのまま充電の時間になります。ナビを止めた状態で充電すれば、走りながらつなぐより効率よく戻ります。ここで一度戻しておけると、夜のピークまで持たせやすくなります。

▶ 車体側のバッテリーと混同しない

スマホの電池と、原付のバッテリーは別の話です。短距離の発進と停止を繰り返す配達では車体側の充電が追いつかないことがあり、対処の方向がまったく違います。車両側の管理は配達原付のバッテリー・燃料管理の基礎にまとめてあります。

装備の前提は、車体が決まってから固まる

スマホの電池切れは、モバイルバッテリーと置き場所の工夫でかなり防げます。一方で、電源を取れるかどうか、どこに何を固定できるかは、乗る車体の側で決まってしまう部分です。

だからこそ、装備を買いそろえる前に車両の条件を確認しておくと、後から買い直す無駄が出ません。毎日同じ車体で走るなら、その確認は最初の1回で済みます。

出典:Apple「iPhoneやiPadが高温または低温になりすぎた場合」Apple「オートバイの高出力エンジンなどの振動を受け続けるとiPhoneのカメラに影響することがある」経済産業省「モバイルバッテリーに関するFAQ」(電気用品安全法)製品評価技術基盤機構(NITE)「夏バテ(夏のバッテリー)にご注意を」(令和8年7月15日)製品評価技術基盤機構(NITE)「5年で2倍以上に!リチウムイオンバッテリー搭載製品の事故」(平成31年1月24日・モバイルバッテリーの規制対象化について)(いずれも2026年8月31日閲覧)。本記事では、これらの内容を要約・編集して紹介しています。掲載内容は変わることがありますので、最新の情報は各公式ページでご確認ください。なお温度や振動に関する記述はApple製品についての公式説明であり、他社製スマートフォンの仕様は各メーカーの案内をご確認ください。

ウバレンは新宿駅東南口から徒歩30秒、デリバリー配達専門のレンタル原付バイク店です。任意保険付き・消耗品当社負担・初期費用の後払いにも対応しています。月額と車種は料金表のページ、車両のラインアップはお取扱い車両のページをご覧ください。

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